Node Wrangler の使い方
2.6 くらいから用意されているノード作業用の便利ツールのアドオンです。Cycles や コンポジットのノードで利用できます。Cycles のマテリアル設定では、ノードでの作業が多くなるので、このアドオンで作業の効率化を図りましょう。
詳細は Nodes Efficiency Tools (英語) を参照してください。また、アップデートする画像ファイルのデータ容量の制限上、いくつかのアニメーション GIF ファイルをオリジナルより縮小してあります。オリジナルを見たい方も、こちらを参照してください。
ここでは 2.76 での Cycles の動作に関して記述します。
インストール
- File > User Preferences
- Add-ons タブ
- Categories > Node
- Node: Node Wrangler にチェック
使い方
Tで表示される Tool Shelf の Node Wrangler タブかCtrlSpaceで表示したメニューから、もしくはショートカットから使用します。
主な機能
簡単接続 : CtrlRMB / ShiftCtrlRMB
正確にソケットを選択しなくてもノード間を接続することができます。
ノードの近くでCtrlRMBしドラッグして他のノードの近くで離すことで、一番近くのノードに接続されます。

ShiftCtrlRMBで接続すると、どのソケットからどのソケットに接続するか指定することができます。

簡単ミックス : AltRMB

マージ : Ctrl+

タイプを自動検出してマージ : Ctrl+
MixRGB ノードでマージ : CtrlAlt+
選択したすべてのノードを MixRGB ノードで接続します。
Math ノードでマージ : CtrlShift+
選択したすべてのノードを Math ノードで接続します。
ミックスタイプを同時に変更 : Alt+

Alt↑ : タイプリストの一つ上のタイプに変更します。
Alt↓ : タイプリストの一つ下のタイプに変更します。
Alt; / AltNum+ : Add に変更します。
Alt- / AltNum- : Subtract に変更します。
AltNum* : Multiply に変更します。
Alt/ / AltNum/ : Divide に変更します。
ミックスファクタを同時に変更 : Alt+
複数選択されているノードの中の、Mix Shader ノードおよび MixRGB ノードの Fac を同時に変更します。

Alt← : 0.1 減らします。
Alt→ : 0.1 増やします。
AltShift← : 0.01 減らします。
AltShift→ : 0.01 増やします。
AltShiftCtrl← / AltShiftCtrl0 : 0.0 にします。
AltShiftCtrl→ / AltShiftCtrl1 : 1.0 にします。
未使用ノードの削除 : AltX
最終結果に影響のないノードをAltXで削除することができます。
グループノードとそれに接続されているノードは削除されません。(2.76)
リンクの交換 : AltS
出力ソケットにリンクがあるノードを 2 つ選択して AltS すると、出力先が交換されます。
また、ノードを 1 つだけ選択した場合で、そのノードへの入力が 1 つだけの場合はその他の入力ソケットに順次切り替えられ、そのノードへの入力が 2 つの場合はそれらが交換されます。

Attribute ノードのクイック追加 : ShiftA > Vertex Colors > [Vertex Colors name]
Vertex Paint モードでペイントした Vertex Colors の名前を選択し、その名前が設定された Attribute ノードを追加します。
Vertex Colors の追加等は、Properties > Data > Vertex Colors パネルで行います。

シェーダビューア : CtrlShiftLMB
ノードをCtrlShiftLMBで選択することで、コンポジットノードと同じ様にそのノードを表示することができます。
選択したノードがシェーダではない場合、一時的な Emission ノードが自動的に作成され (ラベルに Viewer と表示されます)、Material Output ノードの Surface ソケットに接続されます。シェーダノードを選択した場合は、Emission ノードは作成されずに、Material Output ノードの Surface ソケットに直接接続されます。
また、複数の出力ソケットを持つノードを選択した場合、CtrlShiftLMBする度にソケットを順次切り替えます。

フレーム作成 : ShiftP
複数のノードを選択してShiftPすると、それらを覆うフレームが作成されます。
フレームを選択してF6すると、フレームのラベルと色を変更することができます。

イメージの再読み込み : AltR
AltRで、ノードツリー内で使用されているすべてのイメージを再読み込みします。
3Dビューで Material 表示されている場合は直ぐに反映されますが、Rendered 表示されている場合は一度他の表示に切り替えないと反映されないようです。また UV/Image Editor に表示されている場合は、そのウィンドウを一度クリックすれば更新されました。
ノードタイプの切り替え : ShiftS
選択した一つまたは複数のノードをShiftSで他のノードタイプに切り替えることができます。

設定のコピー : ShiftC
同じタイプのノードを複数選択してShiftCすると、アクティブノード (最後に選択したノード) の設定内容がその他のノードにコピーされます。

ラベル操作
ラベルのコピー : ShiftC
一つまたは複数のノードを選択してShiftCすることで、いくつかの方法でラベルをコピーすることができます。
- from Active Node's Label : アクティブノードのラベルをすべての選択ノードにコピーします。ShiftVで直接実行できます。
- from Linked Node's Label : 選択ノードの入力側ソケットの一番上に接続された先のノードのラベルがコピーされます。
- from Linked Output's Name : 選択ノードの入力側ソケットの一番上に接続された先のノードのソケット名がコピーされます。
ラベルのクリア : AltL
一つまたは複数のノードを選択してAltLすると、設定されているラベルをクリアすることができます。
ラベル編集 : ShiftAltL
一つまたは複数の選択したノードのラベルを同時に編集することができます。ShiftAltLすると以下のオプションが表示されます。
- Add to Beginning : 既に設定されているラベルの先頭に追加する文字列を入力
- Add to End : 既に設定されているラベルの末尾に追加する文字列を入力
- Text to Replace : 置き換える前の文字列を入力
- Replace with : 置き換えた後の文字列を入力

テクスチャセット追加 : CtrlT
Color 入力ソケットに何も接続されていないシェーダノードを選択してCtrlTすると、Texture Coordinate - Mapping - Image Texture (Background ノードが選択されていた場合は Environment Texture) という一連のノードが Color 入力ソケットに接続されます。

リルートの追加 : / / Num/
選択したノードの出力ソケットに対して、以下の方法で Reroute ノードを追加します。
- to All Outputs : すべての出力ソケットに追加
- to Loose Outputs : 何も接続されていない出力ソケットに追加
- to Linked Outputs : 何か接続されている出力ソケットに追加

アクティブノードを選択ノードに接続 : ¥
以下のいくつかの方法によって、アクティブノードの一番上の出力ソケットと、それと同じタイプの選択ノードの入力ソケットを接続します。
- To All Selected : すべての選択ノードに対して接続します。
- Don't Replace Links : 選択ノードの空いている入力ソケットの一番上に接続します。空きがない場合は接続されません。Kで直接実行できます。
- Replace Links : すでに接続があった場合でも選択ノードの一番上のスロットに接続されます。ShiftKで直接実行できます。
- Use Node Name/Label : アクティブノードのラベルと同じラベルの選択ノードにのみ接続します。
- Don't Replace Links : 選択ノードの空いている入力ソケットの一番上に接続します。空きがない場合は接続されません。^で直接実行できます。
- Replace Links : すでに接続があった場合でも選択ノードの一番上のスロットに接続されます。Shift^で直接実行できます。
- Use Outputs Names : アクティブノードの出力ソケット名と同じラベルの選択ノードにのみ接続します。
- Use Node Name/Label : アクティブノードのラベルと同じラベルの選択ノードにのみ接続します。
- Don't Replace Links : 選択ノードの空いている入力ソケットの一番上に接続します。空きがない場合は接続されません。:で直接実行できます。
- Replace Links : すでに接続があった場合でも選択ノードの一番上のスロットに接続されます。Shift:で直接実行できます。

ノードの整列 : Shift;
アクティブノードを基準に、水平もしくは垂直にノードを整列します。中央揃えになり、選択しているノード同士は重ならないように整列されます。
フレーム内の選択 : [ / ]
[ : フレーム内の選択されているノードの一つ上の親ノードを選択
] : フレーム内の選択されているノードの一つ下の子ノードを選択
アウトプットのデタッチ : ShiftAltD
選択したノードの出力をツリーから分離します。

アウトプットノードへの接続 : O
イメージシーケンスの追加 : Add > Texture > Image Seaquence
Add > Texture メニュー内に、Image Seaquence が追加されています。
実行するとファイルブラウザが表示されるので、イメージファイルをひとつ選択します。自動的にシーケンスの長さが検出され設定された Image Texture ノードが追加されます。
複数のイメージノードを追加 : Add > Texture > Multiple Images
Add > Texture メニュー内に、Multiple Images が追加されています。
実行するとファイルブラウザが表示されるので、イメージファイルを複数選択します。自動的にシーケンスの長さが検出され設定された選択した Image Texture ノードが選択したイメージの数分の追加されます。
- 最終更新:2015-10-23 19:31:31