Motion Blur 2.7

Blender アニメーションは、初期値では完全な静止画の連続としてレンダリングされます。ストップモーションやタイムラプスには向いていますが、ムービーフレームや実世界のカメラの写真においては高速で動いているオブジェクトには移動方向に対して「ブレ」が発生されるため非現実的なものになります。そこで、Mosion Blur オプションにチェックを付けると、モーションブラー機能が有効になり、「被写体ブレ」を表現するとができます。
Pallet_Render_MotionBlur_277.png
モーションブラーなし モーションブラーあり
MotionBlur_off_F2.png MotionBlur_on_c0.5_max_F2.png


ここでのレンダリングサンプルは、次の条件で作成してあります。
  • オブジェクト:サークルにフェースをはったものを Emission シェーダにて、Color:00FF00, Strength:2.5 にて発光
  • ワールド:Strength:0.0
  • フレーム:以下の通りとし、キーフレームハンドルを "Vector" にして加速度を一定にし、リニアに移動
1 つ前のフレーム MotionBlur_off_F1.png
カレントフレーム MotionBlur_off_F2.png
1 つ後のフレーム MotionBlur_off_F3.png


Position

シャッターが完全に開くタイミングをフレームに連動させて制御します。
シャッタータイムの間隔をオフセットすることで、モーションブラーの痕跡を変えることができます。

End on frame

シャッターはカレントフレームで完全に閉じます。

Center on frame

シャッターはカレントフレーム間は開いています。

Start on frame

シャッターはカレントレムレームで完全に開きます。


Shutter

モーションブラーが計算されるフレーム間の時間 (シャッタースピード : 0.01 - 2.0) を設定します。
0.5 で、0.5 フレーム間シャッターが開く事になります。


Position と Shutter のサンプル

  0.5 1.0 2.0
End on frame MotionBlur_on_e0.5_max_F2.png MotionBlur_on_e1.0_max_F2.png MotionBlur_on_e2.0_max_F2.png
Center on frame MotionBlur_on_c0.5_max_F2.png MotionBlur_on_c1.0_max_F2.png MotionBlur_on_c2.0_max_F2.png
Start on frame MotionBlur_on_s0.5_max_F2.png MotionBlur_on_s1.0_max_F2.png MotionBlur_on_s2.0_max_F2.png



Shutter Curve

シャッターの開閉方法を曲線で定義します。
X 軸がシャッター時間、Y 軸がシャッターの開閉率を表します。
Y = 0.0 はシャッターが完全に閉じていることを意味し、Y = 1.0 はシャッターが完全に開いていることを意味します。
時間の経過でシャッターがどのように開閉するかを定義することができます。

初期値として、以下の 6 種類がプリセットされています。
Smooth Round Root Sharp Line Max
Pallet_Render_MotionBlur_Smooth_277.pngMotionBlur_on_c2.0_smooth_F2.png Pallet_Render_MotionBlur_Round_277.pngMotionBlur_on_c2.0_round_F2.png Pallet_Render_MotionBlur_Root_277.pngMotionBlur_on_c2.0_root_F2.png Pallet_Render_MotionBlur_Sharp_277.pngMotionBlur_on_c2.0_sharp_F2.png Pallet_Render_MotionBlur_Line_277.pngMotionBlur_on_c2.0_line_F2.png Pallet_Render_MotionBlur_Max_277.pngMotionBlur_on_c2.0_max_F2.png
Shutter: 2.0

Zoom in

拡大表示します。

Zoom out

縮小表示します。

Tools

ツールメニューを表示します。
  • Rest View: 表示スケールをリセットします。
  • Vector Handle: 選択しているポイント (白いポイント) を折れたコーナーにします。
  • Auto Handle: 選択しているポイント (白いポイント) を滑らかに接続します。
  • Extend Horizontal: 両端を水平に延長します。
  • Extend Extrapolated: 両端を接線方向に延長します。
  • Rest Curve: 曲線を初期値の直線に戻します。

Clipping Options

曲線を制御する範囲を設定します。
  • Use Clippint: Clipping Options を有効にします。
  • Min X: X 軸の最小範囲を設定します。
  • Min Y: Y 軸の最小範囲を設定します。
  • Max X: X 軸の最大範囲を設定します。
  • Max Y: Y 軸の最大範囲を設定します。

Delete points

選択しているポイントを削除します。


Shutter Type

走査線 (スキャンライン) を使用して、ローリングシャッター効果をレンダリングすることにより、CMOS カメラを再現します。

Top-Bottom

画像の上から下へのローリングシャッターを表現します。

Rolling Shutter Duration

純粋なローリングシャッター効果と純粋なモーションブラー効果とのバランスを制御 (0.0 - 1.0) します。
0.0 でモーションブラー効果のみとなり、1.0 でローリングシャッター効果のみとなります。

MotionBlur_on_c2.0_max_F2_r0.0.png MotionBlur_on_c2.0_max_F2_r0.25.png MotionBlur_on_c2.0_max_F2_r0.5.png MotionBlur_on_c2.0_max_F2_r0.75.png MotionBlur_on_c2.0_max_F2_r1.0.png


注意

シーン内に、パーティクルやその他の物理システムがある場合はレンダリングの前にそれらをベイクしてください。ベイクされていないと正しく一貫性のあるモーションを得られない可能性があります。
また、ローリングシャッターを使用する場合で、時間の経過とともにメッシュトポロジーが変化する以下のモディファイア (Boolean、Edge Split、Remesh、Skin、Decimate) が設定されている場合、深刻な問題が発生しますので注意してください。


  • 最終更新:2016-03-25 16:49:56

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