Filmic 2.7

v2.79 より、Color Management に「Filmic」が追加されています。
よりフォトリアリスティックに光を表現するのに有効な設定のようなので、Blender の標準機能となった範囲をここにまとめます。
以前は Add-on にて利用できたらしく、この機能の開発者のサイト「filmic-blender」には、今回標準機能に含まれていない機能も書かれているようなので、標準機能に絞ってここにまとめたいと思います。

概要

これは、Blender の Cycles レイトレーシングエンジンを使用したアドバンスドイメージャへの中間のためのシンプルな OpenColorIO 設定です。

この OpenColorIO 設定は、よりフォトリアリスティックな見え方への変換をレンダリングに追加します。非フォトリアリスティックレンダリングで作業するイメージャの場合、ダイナミックレンジやライティング能力を大幅に向上させるだけでなく、HDR ディスプレイやその他の先見的な技術用にレンダリングするための正しい変換を開く可能性もあります。それは、経験豊富なイメージャーのために得ることができる Magic Button™ のようなものです。

基本的な sRGB EOTF はレンダリング用には設計されていないので避けるべきです。この設定は、現代のレイトレーシングエンジンの CGI、アニメーション、現実のカメラの視覚効果作業に便利なビュー変換とルックセットをイメージャに提供するための一歩です。

設定

Pallet_Scene_ColorManagement-Filmic_279.png
  1. Properties - Scene - Color Management パレットの Render - View を Filmic に変更
  2. Look からイメージに合うコントラストを選択

Look

Filmic には、以下の 7 つのコントラストベースがあり、すべて中間グレー 0.18 が 0.5 にディスプレイリファードされ、それぞれ肩と足で滑らかに減衰します。

7 つの ルックの比較は以下の通りです。
Look グラデーションイメージ Waveform Histogram サンプル
Very High Contrast
超高コントラスト
Gradation_Filmic_vHigh.png Gradation_Filmic_vHigh_w.png Gradation_Filmic_vHigh_h.png CM_Filmic_0.0_1.0_vHight_st1.0.png
High Contrast
高コントラスト
Gradation_Filmic_High.png Gradation_Filmic_High_w.png Gradation_Filmic_High_h.png CM_Filmic_0.0_1.0_Hight_st1.0.png
Medium High Contrast
中高コントラスト
Gradation_Filmic_mHigh.png Gradation_Filmic_mHigh_w.png Gradation_Filmic_mHigh_h.png CM_Filmic_0.0_1.0_mHight_st1.0.png
Base Contrast
基準コントラスト
sRGB コントラストレンジに似ていて、足が滑らかです。
Gradation_Filmic_Base.png Gradation_Filmic_Base_w.png Gradation_Filmic_Base_h.png CM_Filmic_0.0_1.0_Base_st1.0.png
Medium Low Contrast
中低コントラスト
Gradation_Filmic_mLow.png Gradation_Filmic_mLow_w.png Gradation_Filmic_mLow_h.png CM_Filmic_0.0_1.0_mLow_st1.0.png
Low Contrast
低コントラスト
Gradation_Filmic_Low.png Gradation_Filmic_Low_w.png Gradation_Filmic_Low_h.png CM_Filmic_0.0_1.0_Low_st1.0.png
Very Low Contrast
超低コントラスト
Gradation_Filmic_vLow.png Gradation_Filmic_vLow_w.png Gradation_Filmic_vLow_h.png CM_Filmic_0.0_1.0_vLow_st1.0.png


False Color

Render - View には、False Color が用意されており、このビュー変換は、ダイナミックレンジやラティチュードの観点から画像を評価するために非常に便利なツールです。
画像が以下の値に従って色分けされた「ヒートマップ」となります。

シーン・リファード・リニア値
下限   0.0001762728758 未満
-10 EV   0.0001762728758
-7 EV   0.001404109349
-4 EV シアン   0.01124714399
-2 EV   0.04456791864
0 EV   0.18009142
+2 EV   0.7196344767
+4 EV   2.883658483
+5.5 EV   8.150007644
上限  16.29174024 超

CM_Default_0.0_1.0_none_st1.0.pngCM_FalseColor_0.0_1.0_none_st1.0.png


  • 最終更新:2018-10-25 16:03:50

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード