Depth of Field 2.7
被写界深度に関わる設定を行います。

※被写界深度を利用してボケを表現する際、ボケのないレンダリングよりもサンプル数が必要になります。「ボケのサンプル数について」を参照してください。
Focus
被写界深度を使用する場合、オブジェクトまたは距離で焦点を設定します。
Focus Object
焦点を合わせるオブジェクトを選択し、リンクます。
リンクされたオブジェクトの原点 (Origin) に焦点が合います。リンクされたオブジェクトとカメラ位置に変更があっても、つねにオブジェクト原点に焦点が合います。
Distance
使用しているカメラから焦点までの距離 (0.0 - 10000.0) を設定します。
Aperture
カメラの絞りに関わる設定を行います。
レンズの絞り による開口部の大きさを F/Stop (F 値) で行うか Radius (半径) で行うかを選択し、その大きさを設定します。この設定により、レンズを通過する光の範囲をコントロールし、被写界深度 (ピントの合う範囲) を調整します。考え方は現実世界のカメラと同じで、焦点距離が同じだとした場合、絞りを解放するほどレンズを通ってセンサーに当たる光の角度は広くなり、ピントがあっているとされる最小錯乱円に収まる撮影範囲が狭くなり、被写界深度が浅くなります。また逆に絞るほど、レンズを通ってセンサーに当たる光の角度は狭くなり、最小錯乱円に収まる撮影範囲が広くなり、被写界深度が深くなります。
- 開口部が大きい (絞り値が小さい) → 入射光範囲が広くなる → 最小錯乱円に収まる範囲が狭くなる → 被写界震度が浅くなる → 焦点付近のみピントがあう
- 開口部が小さい (絞り値が大きい) → 入射光範囲が狭くなる → 最小錯乱円に収まる範囲が広くなる → 被写界震度が深くなる → 焦点から離れてもピントがあう
また、F 値を "F"、開口半径を "d"、焦点距離を "f"としたときの関係は以下のとおりです。
- F = f / 2d
- d = f / 2F
F-Stop
開口部の大きさを F 値で設定します。
値が小さいほど被写界震度が浅くなり、値が大きくなるほど被写界震度が深くなります。
Number
F 値 (0.1 - 64.0) を設定します。
Radius
開口部の大きさを半径で設定します。
値が大きくなるほどレンズ径が大きくなり、被写界震度が浅くなります。
Size
半径 (0.0 - 10.0) を設定します。
0.0 の場合、すべてのオブジェクトに焦点が合います。
Blades
絞りの羽根の枚数 (0 - 100) を設定します。
3 以上の値が設定されると、絞りは円ではなく設定値を頂点数とする多角形となります。この形は、レンダリングされたイメージのピントの合っていないハイライト部のボケ方 (形状) に影響を与えます。
Rotation
絞り羽根の回転角度 (-180.0 - 180.0) を設定します。
Ratio (2.72)
アナモルフィック・レンズのボケを表現します。
倍率 (1.0 - 2.0) を設定します。
Viewport
3D View の表示に関わる設定を行います。
3D View の Properties - Shading の Depth Of Field がオンになっており、Viewport が、Solid / Texture / Material の時に有効なオプションです。
High Quality
被写界深度の表現をハイクオリティにします。
通常、Aperture の設定値に従ってビュー全体がぼけてしまいますが、次の F-stop および Blades の値に従ってハイクオリティに表現します。
F-stop
被写界深度を F 値 (0.1 - 128.0) で設定します。
Blades
絞りの羽根の枚数 (0 - 16) を設定します。
- 最終更新:2015-10-20 13:44:05