2.8 プチメモ

2.7 から 2.8 にバージョンアップするにあたり、いろいろと変更点があるので、ひとまずココに分かったことをまとめていきます。


メモ


  • 重複した頂点を削除する「remove doubles」が、「Merge by Distance」に
    対象の頂点を選択し、3D ビュー上でRMBし、[Merge Vertices]-[By Distance](AltM) で「Merge Distance」を指定するとその距離内の頂点がマージされる感じ。

  • 3D View の Properties で設定できた Background Images は、Camera オブジェクトの Properties Editor - Object Data タブ - Background Images で設定可能

  • RenderLayerは、View Layerに
    View Layerを設定する方法
    • View Layerを分ける単位?でCollectionを分けておく
    • 「Add View Layer」でViewLayerを作成
    • 名前を変えて、CollectionをRMBして「View Layer」から以下のいずれかをセット
      Disable from View Layer E:アクティブビューレイヤーからコレクションを除く
      Enable in View Layer AltE:アクティブビューレイヤーにコレクションを含む
      →2.7までの「RenderLayer」の「Exclude」

      Set Indirect Only:ビューレイヤーでコレクションが間接的にのみ寄与するように設定する(影と反射を通す)
      Clear Indirect Only:ビューレイヤーでコレクションが間接的にのみ寄与するのをクリアする
      →2.7までの「RenderLayer」の「Layer」

      Set Holdout:アクティブビューレイヤーのコレクションをマスクする
      Clear Holdoutアクティブビューレイヤーのコレクションをマスクしているのをクリアする
      →2.7までの「RenderLayer」の「Mask Layer」

  • View Layer をレンダリングの対象から外すには
    「Properties」の「View Layer」タブの「View Layer」の「Use Rendering」をオフにする


マウス操作

  • オブジェクト選択がLMBがデフォルトになった(RMBに切り替えることも可能)
  • LMBドラッグでボックス選択できるようになった(以前のようにBでも可能)
  • オブジェクトがなにもないところでLMBすると選択を解除
  • RMBでコンテキストメニューを表示
  • 3D カーソルの移動は、ShiftRMB

キーボードショートカット

オブジェクトの選択解除:AltA

Aでオブジェクトの全選択は同じだが、選択解除はAでは行われず、AltAになった
(なにもないところでLMBでも選択解除できる)
2.7 のようにAで全選択/選択解除を行いたい場合は、Preferences の Input - Preferences の Select All Toggles をオンにする

エリアの最大化:CtrlSpace

2.7 まではCtrl(またはCtrl)で行っていたエリア(エディター)の最大化のオン/オフは、CtrlSpaceで行うようになった
ToggleMaximizeArea_off_2.80.jpgToggleMaximizeArea_on_2.80.jpg

シェーディグモードの切り替え:Z

2.7 までは、ZSolid/WireframeAltZSolid/TextureShiftZで、Rendered だったが、2.8 ではZで Shading のパイメニューが表示され、Wireframe/Solid/LookDev/Rendered のすべてに変更が可能となった。
3DViewEditor_ShadingPieMenu_2.80.png
※パイメニューによる選択は以下の方法で行う。
    • Zでパイメニューを表示し、選択したい項目の方向にカーソルを持っていきLMBまたは項目に表示されている数字キー
    • Zしながら選択したい項目の方向にカーソルを持っていき、Zを放す
  • ShiftZSolid/Wireframe
  • AltZで、Show whole scene transparent のオン/オフ切り替え

イメージの別名保存:ShiftS

2.7 までは、F3Save As Image だったが、2.8 ではShiftSSave As となる。
ちなみに、上書き保存の Save Image は、2.8 でも 2.7 同様、AltSとなっている。

ワークスペース

DefaultWorkspaces_2.80.png
2.8 からはタブ状になったので、マウスによる切り替えは、1クリックで済む。
オブジェクトが選択されていれば、ワークスペースの切り替えと同時にそのオブジェクトに対しての編集となる。
例えば、Cube メッシュオブジェクトが選択されている状態で、ワークスペースを「Modeling」に切り替えると、自動的に Cube メッシュオブジェクトを Edit モードにしてくれるし、「UV Editing」に切り替えると、自動的にいい感じにアンラップ(展開)してくれる。
Workspaces_UVEditing_2.80.png

コレクション

2.7 までの「レイヤ」が、2.8 では「コレクション」となった。
2.7 までのレイヤ機能では、名前の設定は不可能で、数も 20 個しかなく、目的のオブジェクトがどのレイヤにあるかがアウトライナーからでも分からなかった。
2.8 では、アウトライナーのツリー構造の一番上にまずコレクション(2.7 で言うレイヤ)があり、その下になんのオブジェクトがあるかが階層的に分かるようになった。
コレクションの下にコレクションといった、コレクションの階層化もできるようになった。
Outliner_Collection_2.80.png
コレクションの移動は、アウトライナーでドラッグ・アンド・ドロップでもできるし、以前のようにMで「Move to Collection」でもできる
1つのオブジェクトを複数のコレクションに含ませるには、ShiftM
アウトライナーでやる場合は、Ctrlしながらドラッグ・アンド・ドロップ
コレクションの作成数に制限はなさそう(沢山作れたが、制限があるかは不明)
目のアイコンの「Hide collection in viewport」と、モニターのアイコンの「Disable collection in viewport」の違いが、イマイチ不明。
あるコレクションを削除すると、そのコレクションにしかぶら下がっていなかったオブジェクトは、削除したコレクションのひとつ上のコレクション直下に移動する。
アウトライナーでコレクション構造ではなく、すべてのオブジェクトをフラットに表示するには、フィルターで「Collection」をオフにする。

コレクションには、「Outliner」に表示されるものと表示されないものがある様子。
「Outliner」右上の「New Collection」アイコンやMで表示される「New Collection」で作成したコレクションは「Outliner」に表示されるが、「Properties」の「Object」タブの「Collection」パネルにある「Add to Collection」やCtrlGで追加したコレクションは「Outliner」には表示されない様子。
2.7 までの「Add - Group Instance」に相当する、「Add - Collection Instance」では、「Outliner」に表示されるものでも表示されるものでも配置の対象となる様子。
インスタンス配置するためのコレクションで、「Outliner」を煩雑にしたくない等の理由がある場合は「Add to Collection」でいいと思うが、この場合、このコレクションにどのオブジェクトが属しているかを視認するのが難しいので、特に理由がなければ
「New Collection」によってインスタンス配置用のコレクションを作成する方が分かりやすいのではないかと思う。

また、配置済みのインスタンスのコレクションを変更するには、「Properties」の「Object」タブの「Instancing」パネルにある「Collection」でインスタンスコレクションを変更することができる。

プロパティエディター

タブが、2.7 まではエディター上部に配置されていたが、2.8 ではエディター左側に縦に配置されるようになった。
CtrlWMB上下でタブが切り替わるようになった(2.7 までの Tools パレットと同じ動き)
Properties_Object_Tab_2.7.pngProperties_Object_Tab_2.80.png(左:2.79、右:2.80)

ビューポート

いろいろ改良されている感じ

ギズモ

3D ビュー右上にオーバーレイ表示されているビュー操作用の Gizmos(ギズモ)により、マウスのみでビュー操作を行うことができる。
ノートパソコンの様にテンキーがない環境では助かる。
この表示が不要な場合、Header(ヘッダー)の Overlays(オーバーレイ)ポップアップメニューの「Navigate」をオフにする。
ちなみに、ギズモそのものの表示が不要な場合は、「Gizmo」をオフにする。
3DViewEditor_Gizmos_2.80.png
左から、
  • 透視投影/平行投影の切り替え:Num5と同じ
  • カメラビューとの切り替え:Num0と同じ
  • パン:アイコン上でLMBドラッグで動かしたい方に動かす。ShiftMMBドラッグと同じ
  • ズーム:アイコン上でLMB上にドラッグでズームイン、下にドラッグでズームアウト。CtrlMMBドラッグと同じ
  • ビュー方向の切り替え:切り替えたい方向の座標軸のアイコンをLMB
    • 上面ビュー (Top):「Z」と書かれた青い丸をLMBNum7と同じ。
    • 底面ビュー (Bottom):ただの青い丸をLMBCtrlNum7またはNum7Num9と同じ。
    • 正面ビュー (Front):ただの緑の丸をLMBNum1と同じ。
    • 背面ビュー (Back):「Y」と書かれた緑の丸をLMBCtrlNum1またはNum1Num9と同じ。
    • 右側面ビュー (Right):「X」と書かれた赤い丸をLMBNum3と同じ。
    • 左側面ビュー (Left):ただの赤い丸をLMBCtrlNum3またはNum3Num9と同じ。
    • ローテーション:座標系アイコン上にカーソルを合わせた時に表示される円の中でLMBもしくはMMBでドラッグ

グリッド表示

2.7 まではグリッドの表示は有限だったが、2.80 では無限になった。
3DViewEditor_Grid_2.7.png3DViewEditor_Grid_2.80.png(左:2.79、右:2.80)

選択要素のアウトライン表示

ワイヤーフレーム表示ではない状態でオブジェクトを選択すると、2.7 までは他のオブジェクトに隠れる部分は表示されなかったが、2.8 では他のオブジェクトに隠れる部分でもオーバーレ表示されるようになった。
また、2.8 では交差部にグレーのラインが表示されるので、オブジェクトの交差状況が分かりやすくなった。
3DViewEditor_OutlineSelect_2.7.png3DViewEditor_OutlineSelect_2.80.png(左:2.79、右:2.80)

ワイヤーフレーム表示

ワイヤーフレーム表示の際に、奥のオブジェクトに対して若干のフェード効果が付けられるようになり、頂点やエッジが手前のものか奥のものかが理解しやすくなった。
3DViewEditor_Wireframe_zoom_2.7.png3DViewEditor_Wireframe_zoom_2.80.png(左:2.79、右:2.80)

レンダリングエンジンの切替

2.8 ではレンダリングエンジンの切替はプロパティーエディターで行なうようになった。
SwitchRenderEngine-1_2.80.pngSwitchRenderEngine-2_2.80.png
Properties - Render タブ - Render Engine を Cycles に変更

レンダリングプレビューのオーバーレイ表示

Cycles 等によるレンダリングのプレビュー表示に、オーバーレイのオン/オフを設定できるようになった。
オーバーレイをオンにすれば Lamp 等、レンダリングで表示されないオブジェクトを表示・選択することができ、オフにすれば 2.7 までのプレビュー表示と同等(3D カーソル位置は表示されない様子)の表示となる。
3DViewEditor_bmw27_Rendered-OverlaysOn_2.80.jpg3DViewEditor_bmw27_Rendered-OverlaysOff_2.80.jpg(左:オン、右:オフ)

オブジェクトタイプによる表示・選択設定

オブジェクトタイプごとに表示/非表示、選択可能/選択不可能を設定することができるようになった。
3DViewEditor_ObjTypVis_AllOn_2.80.jpg3DViewEditor_ObjTypVis_MeshVisOff_2.80.jpg3DViewEditor_ObjTypVis_MeshSelOff_2.80.jpg3DViewEditor_ObjTypVis_ArmatureVisOff_2.80.jpg
(左から、すべて表示・選択可能、メッシュ非表示、メッシュ選択不可能、アーマチュア非表示、の例)

  • 最終更新:2019-09-18 10:18:45

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