カールコードの作成方法

大きな流れとしては、まずコードの断面曲線と、グルグルコードの動きを制御する曲線を作成します。
その後、断面曲線から一直線にグルグルに巻かれたコードを作成し、それを制御曲線で曲げます。
サンプルファイル:CurlCord.zip

コードの断面となる曲線を作成

まず、カールコードの断面を作成します。
ここでは、一直線にグルグルに巻かれるその中心軸を Y 軸として断面を作成するため、断面曲線は XY 平面上に作成します。
  1. Shift A で、Add - Mesh - Plane を作成
  2. Transform や、Edit Mode 等でサイズと位置を調整
    • 断面曲線は Y 軸からすこし離れるように配置します。
    • この離した距離が、グルグル巻かれる中心の空間の半径に相当します。
    • Curlcord_01.png Dimensions を X:0.02,Y:0.05,Z:0.0 にした例
  3. Ctrl A で、Location と Rotation & Scale を実行
    • これを実行することで、Transformでの変形が適用されます。
    • これを実行しないと、あとで実行する Screw にも Transform の値が影響してしまい、うまく形を制御できません。
    • Curlcord_02.png 実行するとこうなります

コードの動きを制御する曲線を作成

グルグルコードがぐにゃっとなる動きを制御する曲線を作成します。
  1. Shift A で、Add - Curve - Path 等で曲線を作成
  2. Tab で Edit Mode に入る
  3. 原点を座標原点に合わせつつ、制御点を移動して動きを表現する
  4. Tab で Object Mode に戻る
    • Curlcord_03.png Path を作成し、Y 軸方向に向かうように動きを表現した例

Screr Modifier で一直線のカールコードを作成

  1. 断面曲線を選択し、Object Modifiers パレットで Add Modifier から Generate - Screw を実行
  2. Axis: を Y Axis に変更
  3. Screw: に断面曲線の長手寸法を入力
    • このパラメータは、断面が一周回転したときにどれだけ Axis 方向にずれるかを設定します。
    • みっちりくっついてグルグルする場合は、断面曲線の寸法ぴったりを入力します。
    • すこし隙間を開けながらグルグルする場合は、その隙間分の値もプラスして入力します。
    • Iterations: に、何周するのかを入力
    • Curlcord_04.png Axis:Y Axis, Screw:0.05, Angle:360, Steps:16, Render Steps:16, Iterations:15 にした例

曲線に沿ったカールドードの作成

  1. Object Modifiers パレットで Add Modifier から Deform - Curve を実行
  2. Object に、作成した曲線を指定
  3. Deformation Axis を Y に変更
    • Curlcord_05.png
  4. Ctrl 2 で Subsurf を割り当て
    • Curlcord_06.png

仕上げ

ここまででできた状態でレンダリングしてみると、どこかしらに黒い筋がケーブルにそって見えていると思います。
Curlcord_07.png
そこで、まず制御曲線でケーブルの動きを調整し、その状態で Screw の設定を最終調整し、Screw による変形を適用します。
それから法線の再計算を実行します。
  1. 断面曲線および制御曲線、Screw の値を調整
  2. Object Modifiers パレットで Screw の Apply を実行
  3. Tab で Edit Mode に入る
  4. A ですべてを選択し、Ctrl N (Mesh - Normals - Recalculate Outside) を実行
    • Curlcord_08.png 法線再計算前
    • Curlcord_09.png 法線再計算後
  5. Tab で Object Mode に戻る
    • Curlcord_10.png添付のサンプルファイルはここまでのものです
    • ここまでなら、まだ制御曲線による変形の変更は可能です。
  6. 必要に応じて、Object Modifiers パレットで Curve の Apply を実行
  7. Tab で Edit Mode に入る
  8. 端面を選択
  9. 状況に応じて Alt Space で Orientation を Nomal にする
  10. E で伸ばし、R で回し、G で移動したりしてスクリューでは表現できなかった部分を作りこみます
  11. Tab で Object Mode に戻る
    • Curlcord_11.png



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  • 最終更新:2012-10-22 14:06:13

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