Depth of Field 2.7

被写界深度に関わる設定を行います。
Pallet_Camera_DepthOfField_275.png

※被写界深度を利用してボケを表現する際、ボケのないレンダリングよりもサンプル数が必要になります。「ボケのサンプル数について」を参照してください。


Focus

被写界深度を使用する場合、オブジェクトまたは距離で焦点を設定します。

Focus Object

焦点を合わせるオブジェクトを選択し、リンクます。
リンクされたオブジェクトの原点 (Origin) に焦点が合います。リンクされたオブジェクトとカメラ位置に変更があっても、つねにオブジェクト原点に焦点が合います。

Focus Object Orange Yellow Green Cyan
bmps_camera_F5.6_focusObject.png bmps_camera_F5.6_focusOrange.png bmps_camera_F5.6_focusYellow.png bmps_camera_F5.6_focusGreen.png bmps_camera_F5.6_focusCyan.png


Distance

使用しているカメラから焦点までの距離 (0.0 - 10000.0) を設定します。

Focus Distance 50mm 80mm 110mm 140mm
bmps_camera_F5.6_focusDistance.png bmps_camera_F5.6_focus50mm.png bmps_camera_F5.6_focus80mm.png bmps_camera_F5.6_focus110mm.png bmps_camera_F5.6_focus140mm.png


Aperture

カメラの絞りに関わる設定を行います。
レンズの絞り による開口部の大きさを F/Stop (F 値) で行うか Radius (半径) で行うかを選択し、その大きさを設定します。この設定により、レンズを通過する光の範囲をコントロールし、被写界深度 (ピントの合う範囲) を調整します。考え方は現実世界のカメラと同じで、焦点距離が同じだとした場合、絞りを解放するほどレンズを通ってセンサーに当たる光の角度は広くなり、ピントがあっているとされる最小錯乱円に収まる撮影範囲が狭くなり、被写界深度が浅くなります。また逆に絞るほど、レンズを通ってセンサーに当たる光の角度は狭くなり、最小錯乱円に収まる撮影範囲が広くなり、被写界深度が深くなります。
  • 開口部が大きい (絞り値が小さい) → 入射光範囲が広くなる → 最小錯乱円に収まる範囲が狭くなる → 被写界震度が浅くなる → 焦点付近のみピントがあう
  • 開口部が小さい (絞り値が大きい) → 入射光範囲が狭くなる → 最小錯乱円に収まる範囲が広くなる → 被写界震度が深くなる → 焦点から離れてもピントがあう
また、F 値を "F"、開口半径を "d"、焦点距離を "f"としたときの関係は以下のとおりです。
  • F = f / 2d
  • d = f / 2F

F-Stop

開口部の大きさを F 値で設定します。
値が小さいほど被写界震度が浅くなり、値が大きくなるほど被写界震度が深くなります。

Number

F 値 (0.1 - 64.0) を設定します。

Number 5.6 11 22 64
bmps_camera_Fstop.png bmps_camera_F5.6.png bmps_camera_F11.png bmps_camera_F22.png bmps_camera_F64.png


Radius

開口部の大きさを半径で設定します。
値が大きくなるほどレンズ径が大きくなり、被写界震度が浅くなります。

Size

半径 (0.0 - 10.0) を設定します。
0.0 の場合、すべてのオブジェクトに焦点が合います。

Size 0.0 0.5 1.0 2.0
bmps_camera_Size.png bmps_camera_Size0mm.png bmps_camera_Size0.5mm.png bmps_camera_Size1mm.png bmps_camera_Size2mm.png


Blades

絞りの羽根の枚数 (0 - 100) を設定します。
3 以上の値が設定されると、絞りは円ではなく設定値を頂点数とする多角形となります。この形は、レンダリングされたイメージのピントの合っていないハイライト部のボケ方 (形状) に影響を与えます。

Blades 0 3 5 7
bmps_camera_Blades.png bmps_camera_Blades0.png bmps_camera_Blades3.png bmps_camera_Blades5.png bmps_camera_Blades7.png


Rotation

絞り羽根の回転角度 (-180.0 - 180.0) を設定します。

Rotation 0.0 24.0 48.0 72.0
bmps_camera_Rotation.png bmps_camera_Rotation0.png bmps_camera_Rotation24.png bmps_camera_Rotation48.png bmps_camera_Rotation72.png


Ratio (2.72)

アナモルフィック・レンズのボケを表現します。
倍率 (1.0 - 2.0) を設定します。

Ratio 1.0 1.3333 1.6666 2.0
bmps_camera_Ratio.png bmps_camera_Ratio1.png bmps_camera_Ratio1.3333.png bmps_camera_Ratio1.6666.png bmps_camera_Ratio2.png


Viewport

3D View の表示に関わる設定を行います。
3D View の Properties - Shading の Depth Of Field がオンになっており、Viewport が、Solid / Texture / Material の時に有効なオプションです。

High Quality

被写界深度の表現をハイクオリティにします。
通常、Aperture の設定値に従ってビュー全体がぼけてしまいますが、次の F-stop および Blades の値に従ってハイクオリティに表現します。

F-stop

被写界深度を F 値 (0.1 - 128.0) で設定します。

Blades

絞りの羽根の枚数 (0 - 16) を設定します。

  • 最終更新:2015-10-20 13:44:05

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